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■日本水準原点とは ?
日本水準原点は、東京都千代田区永田町1−1 憲政記念館 にあり、ここの値を
基準にして、 全国の水準点の高さ、山などの高さが決定されます。 原点の値は、24.4140mです。
この原点の高さは、当時、東京湾に面していた霊岸島(港区)の量水標によって
明治6年6月から12年12月までに行った験潮記録を解析して定めた東京湾平均
海面を0mとして、精密水準測量の結果から水準原点の零目盛りが24.500m
となるように作られました。 しかし、その後、大正12年(1923年)に起きた関東地震の影響を受け現在の値になっています。
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■基準点と三角点との違いは?
三角測量によって水平位置を求めた基準点を三角点といいます。なお、通常、高さ
もcm単位で求められています。 三角点は、国土地理院が行う基本測量によって設置し、その総数は約10万点あり
ます。ただし、現在では三角測量以外に三辺測量も実施されていますので、測量方
法にこだわらず、水平位置を求めた基準点を一般に狭義の基準点又は三角点と呼んでいます。
一方、広義の基準点とは、水準点その他を含んだ、座標や高さの与えられた基準になる点、全てをいいます。
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■最高点の三角点はどこにありますか ?
最高点は、富士山にある二等三角点
3775.63m、 |
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■基準点がじゃまになるので、移転まで引き抜いて保管してよいでしょうか?
移転のための測量は、旧位置を基に新しい点の座標等を求めるものですから、
旧の基準点がそのまま保存されていることが必要です。 もしも、引き抜いたときには、新たに設置することになり、多くの経費を要しますので、移転のための測量を実施するまで移動しないで下さい。
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■山の高さは、どのようにして測るのですか?
既知点から目標までの距離と俯角を観測して、比高hを求める間接水準測量という方
法とレベルによる直接水準測量による方法があります。 そのほかに、地形図を作成したときに写真測量によって、写真上で測定する方法があ
ります。 |